2009年10月29日木曜日

マイフェイバリッドゲーム

今日から3回に分けて、私が大好きだった試合を勝手に
ランキング付けして書きます。

10位 1986年メキシコW杯 アルゼンチンvSイングランド
   この試合、マラドーナの5人抜きと神の手ゴールが有名だが、
   試合のすべてを見ると、他にもハーフウェイラインの
   後ろくらいから4人くらい抜いてシュートまで
   持っていっているシーンもあるし、
   バーンズかリネカーに点を取られた後のすぐ後のキックオフで、
   マラドーナがドリブルで相手2トップの間を
   マルセイユ・ルーレットで抜き去ったりと、
   まさにマラドーナ劇場で、主演マラドーナ、
   後は脇役のような試合だった。
   神の手ゴールも、ハンドが強調されるが、その前の、
   あれだけ中央にディフェンダーがいるのに、
   中央を突破しようという発想がすごいと思った。

9位 1997年アジアW杯予選 日本vsイラン(ジョホールバル)
   日本が初めてワールドカップ出場を決めた試合だ。
   名波から中田へのパスや、中田からゴンへのパス、中田から城への
   ドンピシャアーリークロスなど、見ごたえのあるシーンが多かった。
   イランの方は、日本のマスコミの情報ではアリ・ダエイと
   アジジの2トップがすごいとしかなかった。
   しかし、試合を見るとイランの中心選手は違った。
   まだ20才くらいのマハダ・ビキアだった。
   前半のバーに当てたシュート。
   後半すぐの得点(ダエイのヘディング)でのセンタリング。
   延長後半での右サイドからのアーリークロス。川口が出て行けず、
   井原も届かないところ入れて、アリ・ダエイには届くボール。
   すべて、マハダ・ビキアだった。
   日本のマスコミは点を取る選手しかあまり興味がないのかな
   という印象が残った試合である。

8位 1998年フランスW杯 オランダvsアルゼンチン
   どちらかというとオランダが優勢だったが、アルゼンチンも
   ミスがなく、見ていくと引き込まれる試合だった。
   しかし、このときのオランダは強かった。
   ファンデルサール、デプール兄弟、ダビッツ、ベルカンプ、
   クライファート、スタム、オーフェルマルス等、スター選手が
   そろって綺麗なパスを回し、最後はデプールの超正確な
   ロングキックをベルカンプが最高のトラップと切り返しから
   シュートを決めて勝つというロスタイムでの劇的な幕切れを
   作った。
   現ACミランのエース、セードルフが出れないくらい、豪華
   メンバーだった。
   また、監督もフース・ヒディングだったこともある。
   ヒディングは緻密な戦術家のイメージがあるが、
   どちらかというと熱血漢だ。
   スター選手相手でも、どなり、胸倉をつかんだりするらしい。
   準決勝でブラジルにPK戦で負けてしまったが、
   オランダを応援していたのでショックだった。

 古い試合が多くなったが、昔のチームは相手のよさを
消すことよりも、自分たちのよさを出そうというチームが
多かったように思う。
 86年のアルゼンチン対イングランドの
イングランドディフェンスも、マラドーナをファールで止めよう
と思ったら止められたかもしれない。
しかし、それはフェアプレーが当然だった時代の選手にとって、
そういう発想があまりなかったのではないか。
今の「怪我させてもかまわない」ディフェンスが当たり前に
なった昨今では、マラドーナと同じような選手が出てきても、
「持ちすぎるからつぶされるんだよ」と
批判の対象になるかもしれない。



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