2009年10月15日木曜日

一人でも練習を

去年の夏だったか、朝、通勤途中の電車内から外を見ていると、
小学校のグランドで、一人でリフティングをしている少年を見た。
一人でやっている子なんてあまり見かけたことがなかったので、
「いまどき珍しいな。」とそのとき思った。
そして、同時に懐かしい記憶がよみがえってきた。

私は小学校4年からサッカースクールに入った。
コーチから「最初は、ボールになじむように。」ということで
リフティングを教わった。
始めはワンバウンドしてもよく、
ノーバウンドで出来るようになったら、5回、10回、20回と
どんどん出来るようになっていった。
出来るようになれば、ますます面白くなっていき、
6年生になったらチームで一番リフティングができるようになっていた。

しかし、ここまで出来るようになるために、
一番最初に乗り越える壁が一番きつかった。

一人で近所の公園で練習していたわけだが、周りの目が非常に気になった。
リフティングに失敗すると、誰か見ていて笑ってないかとか、
あらぬ妄想が起こるのである。
いらいらしながら、よく練習したものだ。

また、一人で練習することに抵抗をなくしてくれたのが、
2学年上の先輩の影響である。

その人は、少し太っているに、ドリブルが速くてうまいのである。
自分の母親とその先輩の母親が知り合いだったので、
その先輩がなぜうまくなったか母親から聞いた。
公園には盲目の人用の黄色いブロックの道があった。
2ブロックの幅だったが、その先輩は、その幅からボールを
はみ出さないように、ドリブルの練習をしていたという。
(やっちゃいけないが)

やはり、先駆者がいると勇気付けられるもので、
「一人でも練習すればうまくなるんだ。」と、次の日から勇んで
リフティングをした。

また、リフティングだけでなく、ドリブルの練習も一人で行った。
本に書いてあった練習で、大きい8の字を足で書いて、
空き缶を何本か置いて、空き缶に当たらないように、
8の字の線上をドリブルするということをよくやっていた。

そのうち、ドリブルも上達してくるとフェイントも一人で練習した。
フェイントも上達して、チーム練習でミニゲームとかしたときに
使ってみると、見事に決まった。
大変気持ちよく、サッカーの面白さに、完全に
はまった瞬間だった。

遠い昔のことだが、そのときの自分が今の自分を励ましてくれる。
仕事においても、技術を身に付けることの楽しさ、
それが何かの役に立つことの喜びがこの年齢になってもあり続ける。
今のこどもたちも、一時の恥は一時のものなので、
一人でも練習して、上達してほしいと思う。


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1 件のコメント:

  1. ささっちさん、大穂東SCへのコメントありがとうございました!
    「一人でも練習を」に共感しました。
    息子達(小3と小2)も、私に言われなくとも自然とサッカーボールを持って外で練習するような子供になって欲しいなぁと思ってますが、なかなか思うようにはいきません。
    やらなくちゃ!と自分で気づいて行動して欲しいのですけどね。

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