2009年10月28日水曜日

センターバックのモデル

今、若いサッカー選手たちは、誰をディフェンスの
手本にしているのだろうか?

私は大学に入って4年間、チームの事情もあって
スイーパーを任された。
高校でもディフェンスは習ったが、本腰入れて、
スライディングタックルなどを練習した。
また、自主練では友人に高いボールを蹴り上げて
もらってヘディングをしていた。
スイーパーをやって感じたことは、サッカーは
ポジション変われば別のスポーツだなということだ。 
小中高と、オフェンシブなポジションしか経験したことが
なかったので、それらの技を使う頻度が少なくなるのは
残念だったが、スイーパーはスイーパーで面白かった。
ディフェンス全体を統率できるし、スライディングタックルが
決まると気持ちよかった。
また、バック4人でラインコントロールもやってみた。
相手のトップが、真ん中から外に流れたとき、そのトップは
最終ラインのスイーパーの位置が視界から外れるので、
そのときにラインをすっと上げて、オフサイドを取ったりした。
これも、決まると気持ちよかった。

私は試合の前の日は、必ずといっていいほど、一人の選手の
VTRを見ていた。
その選手でイメージトレーニングをよくしていた。
ACミランのジャン・フランコ・バレージである。
1対1が強いし、足も速くカバーリングも的確で、
読みも鋭く、ヘディングも強く、ラインも統率し、
両足が蹴れて、スライディングも綺麗。
文句の付け所がなかった。
解説の加茂さんも、「ボールがないところのバレージを
見ているだけで楽しいですね。」と語るほどだった。

今も素晴らしいセンターバックはたくさんいる。
テリー、カルバーニョ、マルケス、ファーディナンド・・
しかし、残念ながらバレージを超える選手はいない。
ディフェンスで、あれだけ魅せることが出来たのは、
バレージだけかもしれない。

サッカー選手にとって、どんな選手に憧れるかは、
大事なことのように思う。
お手本があれば、何をどうすればいいかわかるし、
練習でもバレージになったような気になって、意欲が出てくる。
今の若いセンターバックにとって、テリーやマルケスが
その対象になっていればいいが、そうでなければ、
新たなスーパーセンターバックが出てくるのを
期待するしかない。


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