2009年10月16日金曜日

俺を見ろ!

10月14日(水)に、日本対トーゴの試合がテレビ放映されていたので見た。

非常によくパスが回り、シュートもきれいに決まり、前半の途中までは、
引き込まれて見ていた。
3点取った後、どちらのチームも気が抜けたようになっていたので、
見る気がなくなってきて、裏でやっていた「相棒8」に変えた。
後半はまったく見ていない。

10月15日(木)に、ひかりTVで、バルセロナ対ディアモ・キエフの
試合を見た。
その時間帯、裏でアメトークもやっていてそちらを見るつもりだったが、
最後まで、バルサの試合を見てしまった。

それで感じたことは、「何なんだ?この引き込まれ具合の差は?」である。
どちらのチームも、きれいにパスを回している。

何がこんなに違うのか?

それは、バルサの選手たちのボールさばき、ボールタッチの一つ一つが
あまりにも、芸術的であるからだろう。

そのときは、ほぼベストメンバーで、イニエスタ、メッシ、シャビ、
ズラタン、アウベスが同時に出ていた。
そして、常に、メッシ、アウベス、イニエスタはマッチアップをしかけるし、
シャビも巧みなボールキープを見せながら、ここしかないというスルーパスを
何度も見せていた。
一つ一つのプレーが鮮やかで、心に残るのである。
一方、日本代表。
世界一のバルサと比べること自体無理があるが、バルサの試合を見たことで
わかることがある。
それは、あまりにもプレーが機械的なのだ。
「こう動いたら、こうしよう。」とチーム全体に決まりごとがあって、
まとまっている。

それは、良さでもあるし、勝つためにはそうした方がいいのだろう。
しかし、プロであり、観客がたくさんいるなかでプレーするのだから、
何人かは「俺のプレーを見ろ!」という選手がいてもいいんじゃないか。
長谷部も本来はドリブルのうまい選手なのにほとんど見せない。
俊輔もダブルシザースとか、独特のターンとかいろいろ持っているのに、
まったく使わなくなった。

どうも、見ていて、己を殺して、チームに貢献します的な、
やっぱり日本人だなあということをつくづく感じてしまうのである。

しかし、昔の俊輔はまったく違った。
左サイドのウィング的バックを任されたことに、強く拒んでいた。
真ん中で、「俺のプレーを見せたい」と思っていたのであろう。
そして、実際、真ん中を任されたホンジュラス戦で、
巧みな技と美しいパスを何度も出していた。

個人的には、プロは「俺を見ろ!」でいいと思う。
魅せてなんぼだと思う。
そして、今の本田が、昔の俊輔と同じ葛藤をいだいているんじゃないか。
本田の場合は、ポジションではないが、「こうしないと駄目」という
決まりごとが日本代表にはあるために、自分の色が出しづらいと
思っているのではないか。

今回も、憶測、妄想で語ったわけだが、日本代表だけでなく、
Jリーグ全体に、「俺を見ろ!」という選手が少ないように感じる。
ボールを取られることを、非常に恐れているような感がある。
しかし、メッシだって、見ているとよくボールを取られているのである。
それでも果敢にしかけて、何回か抜けて、得点につなげている。
なので、Jリーガーには、もっと「俺を見ろ!」的なプレーを見せて
ほしいと願っている。


にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村
↑クリックをお願いします。

0 件のコメント:

コメントを投稿