2010年2月21日日曜日

日本代表の嫌な空気

プレミアリーグのマンチェスターUとエバートンの試合を見た。

全部見るつもりはなかったが、
「パク・チソンが出てるのか。
日本人でもこんな舞台で先発で出れる選手が
出てこないかなあ。」となんとなく見ていたら、
見応えと迫力のある試合だったので全部見てしまった。

また、今から25年くらい前に、
ダイアモンドサッカーというヨーロッパの試合を
見せてくれる番組で実況をされていた金子勝彦さん
がこの試合で実況されており、
全く昔と同じお声だったので嬉しくなった。

ここ最近の日本代表の4試合を見たためか、
「やっぱり日本とは違うなあ。」とため息まじりに
見てしまう。

特にルーニー。
速いのうまいの強いのと3拍子そろっている。

また、見てると結構、味方の選手に文句を言っている。
「おい、ここに出せよ!」とかそんな
ジェスチャーだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・

最近の日本代表のFWからそんな文句をMFに
訴える選手はいない。
上下関係があるのかもしれないが、
どの選手も味方に文句を言わない。

また、日本代表の選手は、
1プレー1プレーに
ある種の空気を大切にしているように感じる。
「こう動いたら、ここにパスしてこうしましょうね。
勝手に1対1とかしかけたらだめだよ。
取られたらどうすんの。」
といった感じだ。
勝敗以上にこの空気を重んじているように
感じる。
だから、金崎とか香川が入ってもプレーが
縮こまってしまっているように感じる。

だけど、決められたパターンで仕掛ける攻撃は
相手に読まれるし、インターセプトされることが
多い。
この4試合で、この空気で戦うことの限界が
わかったように思う。

この空気は岡田監督が作ったものではないだろう。
代表を引っ張ってきた選手たちが作ったものだと思う。

この空気を変えるには、といっても難しそう。
結局は選手の意識というよりも質の問題だ。

海外のトップリーグでもっと活躍できるレベルの
選手がいれば、南アでも期待できるが、
松井、本田、森本、長谷部も絶対的なレギュラーでも
ない。

2006年ドイツ大会では期待して見ていたため
ショックも大きかったが、
もう南アW杯での結果は期待しないので、
思い切りぶつかって砕けることで、
強くなってほしいと思う。

2010年2月15日月曜日

踊らない日本代表4連戦

フジテレビで放映された日本代表の4連戦を見た。

驚いたのは、お客さんの少なさである。
試合を見ると確かに金を払って見る様な内容ではなかった。

いろいろ突っ込みどころは多いが、
個人的に最も文句をいいたいのは中村憲剛である。

日本代表の攻撃的MFとして、あまりに無味無臭だった。
相手にとって全く怖くない。
単なるパス回し用員でしかない。
ボールの収まりもあまりよくないし、
スペースへの飛び出しもなく、
フォワードへのスルーパスもない。

昨年は良くできていた。
JOMOカップで、Kリーグ選抜と戦ったときは、
遠藤、小笠原、明神、憲剛で中盤を圧倒した。
WC予選のときも良かったし、ボールの収まりもよく
ドリブルも良かった。

しかし、この4連戦は何もしていない。

日本代表で攻撃的MFをやれることの意味をわかっているんだろうか。
木村和司、ラモス、中田、名波など観客を沸かせられる
人がこのポジションをやっていた。
この人たちはただ技術があるだけでなく、必死になって
勝とうとする姿も見受けられた。

中村憲剛にはそれが見受けられない。
勝とうが負けようが自分の出来の及第点で満足しているように見える。
この4連戦でどれだけ責任を感じているだろうか。

監督うんぬんよりもWCの結果は憲剛が日本のエースとして自覚し、
何がなんでも自分が勝利に導いてやるという気迫が
出てくるかにかかってくると思う。

2010年1月6日水曜日

OB戦

年始にフルコートのサッカーをする機会があった。
自分が小学生のときに入っていたサッカースクールの
OB戦だった。
ウン十年前の人から中学生まで集まって、
総勢50人くらい。
スクールのコーチのチーム、
20歳~40歳までのおじさんチーム、
高校生チーム、中学生チームの
4チームに分けて、ゲーム方式で行われた。

私は20歳~40歳のおじさんチームにだった。
中学生チームと対戦したとき。
中学生でもJリーグのユースの子がいたりして
結構うまい。
みんなドリブルがうまくキープ力がある。
おじさんチームはボールが奪えずきりきりまいだったので、
私はがっつり体を入れて取りにいった。
一人の中学生が、
「うわ、がっつり来るなあ。」と言った。

高校生チームと当たったときも同じように
「がっつり来るなあ。」と試合中言われた。

私はどうやら空気を読んでいなかったらしい。
2人に言われているのだから、他の人も
「何だあの人。OB戦なのにむきになって。」
という感じを受けただろう。

私は南米人(ペルーとボリビア)と一緒に
遊びのフットサルをしたことがある。
南米人が10人くらいで日本人が5人くらいで、
適当にチームを分けてやっていた。
南米人の彼らは楽しみながらもプレーに
真剣だった。
勝ちにこだわってやっていた。
日本人の勝負意識とは違うようだ。

「遊びだから」とか「楽しくやろうよ」という空気は
あってもいいが、遊びであっても、
子供のときと同じように「負けると悔しい。」という
気持ちはおじさんになってもあってもいいと思う。

2009年12月19日土曜日

ボールポゼッション

クラブワールドカップのアトランテ(メキシコ)と
バルセロナの試合を見た。

前にアトランテとオークランドシティ(ニュージーランド)
の試合を見て、圧倒的にアトランテがゲームを支配していた
し、結構みな速くてうまいので、バルセロナは苦戦するだろう
と思っていた。

しかし、試合が始まってみると、格の違いが明らかだった。
アトランテはオークランドシティに対して7割の
ボールポゼッション率であったが、
バルサとやれば全く逆となり、バルセロナが7割の
ポゼッションを取った。

この結果から見てわかることは、アトランテはボールを
チーム全体でキープしたくてもバルサ相手だとできない
ということ。
つまり、バルセロナはディフェンス力も強いということが
わかる。
また、バルサからボールを奪いたくてもできないと
いうことができる。
バルセロナはカンテラの子供の頃からボールポゼッションの
練習をするらしい。
狭いコートで10対10くらいの人数でパスを回す練習を
している。
それが、あの芸術的パス回しに直結しているようだ。
第2の動き、第3の動きが実にスムーズだ。

おそらく、決勝のエストゥディアンテス戦でも
ボールポゼッションで圧倒するだろう。
ベロンの活躍も期待して、いい試合になることを
期待している。

2009年12月8日火曜日

追い回しプレス

最近のJ1、J2の試合を見て気になっていることがある。
オフェンシブの選手がディフェンスにがんばっていて、
相手のバックがパスをゆっくり回そうとしたときに
トップやオフェンシブハーフが追い回している姿を
を良く見る。

以前にも、親善試合のオランダvs日本の感想として、
あのようなプレスはやめた方がいいと書いた。

しかし、Jリーグでも追い回しをやっているチームが
多いように見受けられる。

私はこのプレスが効果的でないとは思わない。
相手チームは自由にパスを回せないし、
ボールを奪える可能性も高い。

しかし、はっきり言って面白くない。
追い回しによる体力の消耗から影響。
1つはミスが多い。
2つは1対1も仕掛けない。またはキープできない。
3つはトップの裏への飛び出しも少ない。

相手の自由も奪うが自分たちの自由も奪う。

見ている客の中には、高い技術を見に来ている人も
いるだろうが、その高い技術をつぶしあっていることに
力を注ぎすぎているため、 
高い技術を見ることが出来ない。

勝つためにはそうするしかないか。
南アフリカW杯も同じようなプレスを仕掛ける
のだろう。
今後もこんなプレスが日本の主流になりそうだ。

勝敗以上に面白いプレー、迫力ある攻撃を見たい
日本代表ファンにとっては、
あまり期待が出来るW杯にはならなさそうである。


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2009年12月2日水曜日

ペース配分

先日、ダイエットのため、10kmジョギングした。

近くに大きい公園があり、その外周を走った。
時間を見ると1時間30分かかった。

あれ?1時間30分ってサッカーの試合の時間と同じだな。
海外の代表選手の試合走行距離が
11kmだとかテレビでやってたな。
そんな速いペースで走ってないぞ。
時速で換算すると1時間30分の3分の2が1時間なので、
例えば1試合12km走ったとしたら平均時速はその3分の2なので、
時速8km。
これって、スポーツジムのランニングマシーンを使っている
おばちゃんでもこれくらいのペースだぞ。

前に日本代表の試合で、全選手の走行距離を測っていた。
そして長い距離を走るように指示が出ていたそうだが、
ほとんど意味がないのではないか。

サッカーの体力の使い方は実に複雑だ。
1対1では100%だったり、
ボールがないところでは30%だったり、
ボールをもらう動きでは70%だったり。
また、走る距離も30m、20m、10mとさまざま。
また、ボールの収まりが悪いチーム
(トラップミス、パスミスが多いチーム)では、
攻守の切り替えが多くなるため、体力の消費が多くなったりする。

無酸素運動と有酸素運動の繰り返しで、
本当にきつい。

要は距離の問題でなく、1試合通して効果的な動きが
連続して出来ているかの問題が重要ではないか。

そして、効果的な動きをするための体力の問題として
ペース配分がある。

2006年ドイツW杯の日本vsオーストラリアで、
ヒディング監督が選手に指示したことを
テレビで放映されていた。
「日本は後半20分くらいから体力が落ちる。その時間が勝負だ。」
という内容だった。

要するに、日本人はペース配分を考えない、
または、ペース配分が下手であるということである。

私もサッカー人生を通して、ペース配分を教わったことはない。
ヨーロッパや南米はどうなんだろう。

技術や戦術を覚えることがサッカーにおいて最も重要なことでは
あるが、うまい「さぼり方」を覚えることも重要なように思う。


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2009年12月1日火曜日

上空図

CLのバルセロナvsインテルの試合を見た。

バルセロナのホームではあるが、負けると
CL予選グループリーグ敗退が濃厚になってくる
というプレッシャーのかかった試合だった。

さらにメッシとイブラヒモビッチが怪我のため
先発から外れていた。

これはピンチだぞとか一瞬思ったが、
結果を先に知っていたため安心して見ていた。

試合開始からバルセロナは往年のACミランの
ごとく、相手陣内で激しいプレスをかけまくる
という戦術を取った。

前半の途中でコーナーから1点、何分後かして
素晴らしいパス回しからペドロが2点目を決めた。

後半もバルサのペースで2-0の勝利。
メッシもイブラヒモビッチも休ますことが出来て
言うことなしの試合だった。

この試合の2点目にスポットを当てる。
イニエスタからシャビにパスを出して、
それをシャビがアウベスにスルーパスを出したシーン。

ここに1つの疑問がある。
イニエスタはアウベスにパスを出せたはず。
なぜシャビに?

可能性として3つ考えた。
①普段の練習で同じような形があった。
②アウベスに出すと相手DFが詰めれる位置だったので
とりあえず近くにいるシャビに。
③シャビから見えるパスコースがイニエスタにわかった。

①か②だったらまあそうだろうなと思うが、
③だったらすご過ぎじゃないか。
イニエスタには3つの目があって
1つの目は上空からコートを見ているようである。

事実はわからないが、他のプレーを見ていても
そんな感じがする。

2005年に初めてイニエスタを見てから4年。
年々進化している姿に頭が下がる。

※バロンドール、やはりメッシでした。
2位と4位、順位が逆でしょ?
やはり、派手なプレーしないとだめなのかな・・

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