2009年10月26日月曜日

人間関係の影響

私が高校1年生のとき。
1つ上の先輩(2年生)で、めちゃくちゃうまい人がいた。
自分の人生で会ったチームメイトの中で、
最も才能があると思った人である。
もともと足が速いため、ドリブルが速い。
フェイントやターンも速くてうまいので、1対1でも、
ササーっと抜く。
シュート力もあり、左右両方、強烈なシュートが蹴れる。
パスも正確だ。
ただ、身長が165cmくらいだったので、ヘディングだけが
いまひとつだった。
私は練習中、先輩のプレー1つ1つに惚れ惚れしていた。
しかし、我が強かった。
普段は明るく面倒見がよくやさしいが、かなりけんかっぱやかった。
その先輩は、その学年1つ上のキャプテン(3年生)と仲が悪かった。
確か、こんなやりとりだった。
「おい、そこのボール取って来いよ。」とキャプテン。
「なんで俺が取ってこなきゃいけないんだよ!」と先輩。
一般的には、キャプテンでかつ1つ学年が上なのだから、
従うところだが、その先輩はカチンとくると、
言わずにはおれないタイプらしい。
その日ではないが、殴り合いのけんかをしたという。

その先輩は、このけんかの件で、監督に「辞めます。」と言った。
監督は、せっかく才能のある選手を手放すことができないので、
「もう数ヶ月で、3年生は引退するから、我慢しろ。」と説得。
先輩は、「じゃあ、あいつ(キャプテン)と一緒には試合で
使わないでください。」と言った。

結果、そのキャプテン最後の選手権で、キャプテンが出て、
その先輩はベンチスタート。
先に点を取られ、負けていたので、後半残り20分くらいで、
その先輩は出場したが負けてしまった。
監督としては、「仲良くやってくれればな・・」
という思いがあっただろう。

どのチームも、チームを作る上で、おそらく最も難しいのが
こういう人間関係のところではないだろうか。
監督も、選手間の人間関係に手を出し辛いだろうし、
他の選手が間に入り、仲介役になることがベストだが、
なかなかそんな立派な生徒は少ない。

しかし、日々練習を一生懸命してきて、チームとしてのベスト
を尽くせないのは残念である。
チーム作りは、個の技術、個の体力、個のスピード、
全体の攻撃の仕方、全体の守備の仕方だけでなく、
人間関係も作っていくことを監督だけでなく選手も含めて
考えたほうが良いのかなと思う。


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1 件のコメント:

  1. 全然年代も、レベルも違いますが人間関係の構築はチームに不可欠ですね。どんな人間関係かを明確にして、チームをまとめるのは指導者の責任だと自覚しています。私は現在小3単一のチームを担当しているので、普段は他チームと仲良くすれば程度の意識しかありませんが、他の学年とチームを組む時は、多少神経を使いますね。指導者からまず他の学年とどういう関係でチームを組んでいくか説明する必要があると思います。あとは、子供同士のコミュニケーションを必ずさせるようにしています。以前、指導している学年の子が、下の学年の子のミスをひどく叱責して自信をなくさせたと、保護者から聞いて多少は気を使うようにしています。

    P.S.
    ジョホールバルでの、アーリークロスにあわせたダエイのシュート思い出しました。○○tubeにも掲載されておりました。確かにあの時はヒヤっとしましたね~。

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