2009年10月23日金曜日

解説者

サッカー中継における解説者の役割はどのようなものだろう?
私は小学生からずっとサッカーを見てきた。
ダイアモンドサッカーとう番組が日曜の夕方6時に
東京12チャンネルで放映されていた。
解説は岡野俊一郎さんだった。
海外のVTRを見ての解説だったので、実況の金子さんも
落ち着いた感じで話していたと思う。
1990年から1995年くらいまで、トヨタカップは、
松本育夫さんが解説だった。
非常にわかりやすい解説で、個人的にはすごく好きだった。
しかし、言い間違えも多く、
「攻めに攻めたり、守りに守ったり。」を
「守りに守ったり、攻めに攻めったり。」などと言い、
「攻めったり」って何だ!?と思って聞いていた。
その後は、加茂さん。
戦術眼が肥えていて、気づかない視点を教えてくれていた。
玄人目線の解説で、サッカーを初めて見る人には
わかりづらいかなと思ったりした。
最近では、清水さん、風間さん、松木さん、セルジオさん、
金田さんが活躍されている。
どちらかというと、サッカーを初めて見る方向けのコメントをする方が多い。
そこで思うこと。
玄人目線での解説は、中継中は難しいのではないか。
野球は回の合間にVTRを入れてゆっくり解説できるが、
サッカーはすぐ次の展開に行くため、その前のプレーでゆっくり解説できる
時間がないのではないか。
解説しているとき、映像では他のプレーをしているので、見ている側は、
その解説が邪魔であったりする。
そういう意味では、松木さんみたいに解説というより応援に近いような
スタンスがいいのではないかとも思う。
だから、今まで聞いてきた解説者で名解説者と言える人は
いないのではないか。
そういう意味では試合後のニュースでのコメンテーターの方が大切である。
月刊サッカーアースでの城さんの解説は、サッカー経験者でも
気づかないような鋭い視点がある。
その視点を教えてもらうと、
「やっぱりプロってすごいなあ」と思う。
中継中は気づかないが、本当はすごいプレーは結構あるのではないか。
野球には「フルタの方程式」のようなコアな番組がある。
サッカーにもここまで掘り下げた番組が欲しい。
やべっちFCがその雰囲気を持つが、もっと深く入り込めないか。
松井のフェイントの数々を公開してくれたが、コアなサッカーファンは
あのようなことをやってくれると大変ありがたい。

サッカー中継は、どちらかというと実況の方が大切なように思う。
邪魔にならず、試合の熱を伝えつつ、選手を紹介する。おそらく非常に
難しいことだと思うが、見ている側はその実況で選手の名前を覚える。

また、タレントを呼ぶときがあるが、副音声にしてもらいたい。
サッカー中継に呼ばれるタレントは普段サッカーを見ている方なので、
自分がしゃべることによって邪魔になるかどうかがわかる。
だから、どうしてもセーブしてしゃべる。
それよりも副音声で、思いっきりしゃべってもらった方が、
そのタレントのファンである人も喜ぶんじゃないか。

解説によって気づかないところを見抜いて、「やっぱりプロだなあ」と
思わせてもらうと見ている側は大変ありがたい。


にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村
↑クリックをお願いします。

0 件のコメント:

コメントを投稿