欠かさず見ていたワールドカップ。
しかし、4年ごとに興味が薄れていくのは私だけであろうか。
おそらく、サッカーのレベルは上がっていると思う。
なのになぜ、興味が薄れていくのだろうか。
私の中の要因としては、14年前に現役をやめているからだろう。
現役のときは、W杯の試合を見るたび、
「こんな技、やってみたいなあ」と思い、次の日、
グランドで友人と練習してみたりしたが、
今は試合を見ても、「ふーん、うめえなあ」と
思うだけである。
しかし、現代サッカーにも原因はある。
それはディフェンスのレベルアップだと思う。
または、ディフェンス重視になったためである。
もう、86年の準々決勝のフランス対ブラジルのような、
ある意味ノーガードでの打ち合いみたいな試合は
見ることもないのであろう。
そして、ディフェンスの重視から、昔のファンタジスタ的な存在が、
不要になったからだろう。
おそらく、今の子供たちはメッシやC.ロナウドのような選手に
憧れるだろうが、ジーコやプラティニに変わる選手が
いなく、そんな選手になりたいとは思わないだろう。
なぜ、ディフェンス重視だとファンタジスタが不要か?
それはそのファンタジスタをつぶせば勝てるからだ。
そして、どの主審もファールに対して甘くなっていて、
どちらかというとディフェンスに有利になっている。
これによって、ファンタジスタとしてプレーをしたいと
思っていた選手は、プレースタイルを変えなければ
生きていけないと悟る。
中村俊輔がその典型だろう。
86年であれば、俊輔のような選手はディフェンス面での貢献を
免除されていただろう。その分、好きなようにイメージして、
好きなプレーをして観客を沸かせてくれただろう。
しかし、ファンタジスタもディフェンスをすることが
当たり前になった今、そのディフェンス意識と引き換えに、
面白いプレーが半減していってしまったのだ。
おそらく、2002年の日韓W杯での落選からそうせざるを
得なくなったのだろう。
しかし、私はそのW杯前に行われた日本対ホンジュラス戦での
俊輔が好きだし、もっと、わくわくして俊輔を見ていた。
これは俊輔に限らず、名波浩や小野伸二にもいえることで、
マイフェイバリットな選手たちの面白いプレーを見る機会が
少しづつ減っていき、見れなくなってしまうことは、
なんともさびしい限りである。
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