さて、システム(布陣)。
自分が小学生のときよりも、今のシステムは随分いろいろあって、
非常に難しくなってきた。
4-3-3、3-5-2、4-2-3-1・・・
他にもいろいろあって、近年ではASローマが
0トップというシステムで戦っていた。
自分が小学生のときのチームは、4-3-3。
特にディフェンシブハーフが誰とか、決まっておらず、
3人のハーフは「三角形を保て。」というコーチの指示のもと、
一人か二人、上がったら、一人か二人下がるということを
基本にしていた。
また、どのチームも4-3-3だったので、誰にマークするかが、
お互いわかりやすかった。
高校のチームでは4-4-2のダイアモンド型のハーフの布陣だった。
恥ずかしながら、高校のときにディフェンシブハーフというものを知った。
※その当時はボランチという言葉は浸透していなかった。
ダイアモンドの底に一人だけ、そのディフェンシブハーフを
置くシステムだった。
対戦相手も大体、同じシステムだったので、やはり、誰にマークつくかは
わかりやすかった。
小学校、中学、高校と、同じ市内で育ったが、
大学は他県に行った。
そこでわかったことだが、同世代は大体同じように、
4-3-3やダイアモンド型のシステムでやってきたようだ。
しかし、いつの間にかダブルボランチが世界の主流になっていた。
ACミラン全盛の時代が1988年から1995年くらいまであった。
違うかもしれないが、ACミランの影響でダブルボランチが
流行ったのではないか。
アンチェロッティとライカールト。
そして、アンチェロッティの後を継ぐアルベルティーニ。
オールコート・ゾーンプレスを実践する上で、本当に鍵になるのが
この2人のボランチだった。
1990年のイタリアW杯、1994年のアメリカW杯でもボランチを
2枚置くチームが多かった。
アメリカW杯で優勝したブラジルも、
ドゥンガとマウロ・シルバという強力なダブルボランチだった。
大学のときに、キャプテンだった私は、システム決めを任されていた。
普段は4-4-2のダイアモンドで試合をしていたが、
今はダブルボランチが主流だろ!ということで、試してみた。
試合が始まってすぐにわかったことだが、二人のダブルボランチは
どう動いていいか、まったくわからず、同じポジションにいて、
マークもつかず、二人ともぽつねんという感じで止まっていた。
確か試合は負けたと思うが、次の試合からダイアモンドに戻した。
やはり、慣れていないシステムというのは難しいのだ。
遠い記憶を思い出したわけだが、今の選手たちは本当に大変だと思う。
今、システムがたくさん存在していて、どのチームも対戦相手は
おそらく違うシステムで対戦しているだろう。
また、自分のチームでも、小学校、中学校、高校で違うシステムだろう。
自分たちのシステムも覚えなくちゃいけないし、
相手チームのシステムを見て、マークもしなくてはいけないし、
はっきりいって、わけがわからなくなるのではないか。
そんな時代で、必要な選手は中田英のような選手であろう。
中田を見ていて、年上年下関係なく言うので、
言い方はきついように見えるが、
試合中は11人が11人、好きなイメージで試合していいわけがなく、
1人、指揮者が必要なのだ。
攻守にわたって、イメージできてるから、指揮的な役割ができる。
※ただ、ディフェンスにおいては、センターバックが基本的には
指示した方が良いだろう。
チームには、このような選手を一人育てる必要があり、権限を持たせた方が、
どの選手も動きやすくなると思う。
「中田みたいにやってくれ」と頼んでも、性格的に難しいかも知れないが、
豹変したら面白い。
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